肉食
肉食(にくしょく、にくじき)とは、動物が他の動物の肉を喰らうこと。 本項目では主にヒトの肉食について取り上げる。
ヒトは雑食性の生き物であり、虫からクジラに至るまであらゆる動物を食べてきた。その適応能力の高さからほとんど動物全てを対象にしていると言っても過言ではない。文明を築いた現代では野生動物の狩猟・採取にとどまらず畜産や養殖によって効率よく食肉を獲得している。その反面、所属する文明の価値観により食べる肉をより好みするようにもなった。特に宗教では戒律で食せる肉の種類に制約を受ける場合がよく見られる。
肉は植物性の食物よりも、生産効率が低いため、すべての社会で、肉食は植物性食物よりも稀少で、価値の高い食物とされている。定住文明において、肉食を楽しめる階層は、近年にいたるまで、比較的高い地位に限られていた。
仏教では肉食を“にくじき”と読む。原始仏教では、比丘(僧侶)は糧(かて)をその日ごとで乞食(こつじき)することにより食を得たが、決して肉を得ることは無かった。正しい方法で得たものだけを食していた。しかし、その後、南方の上座仏教に伝わると、地理的な習慣から、比丘は肉食をしている場合がある。
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釈迦が亡くなった原因は食中毒、もしくは食中毒による下痢である。その原因となった料理はキノコ料理である。ただし、一部の学者からは豚肉料理であったと主張する者もいる。釈迦がその料理を食べる前に、他の者に食べさせないように語った言葉が残っている。
しかし、南方アジアに伝わった上座仏教では、その後、肉食は、殺生戒に触れるため、殺す所を見なかった肉、供養のために殺されたと聞かなかった肉、自分の為に殺された疑いの無い肉という“三種浄肉”であれば食しても問題はないとされた。その後、命終した鳥や獣の肉、鳥の食べ残した肉を加えて“五趣浄肉”、さらに“九種浄肉”であれば、肉食しても構わないという制限が作られ、食べられるようになった。